【食べられる野草】スベリヒユの和え物はいかが?
スベリヒユ
食料危機が叫ばれているので有事に備え、食べられる野草を試食しています。
今回は、「スベリヒユ」という何処にでも生えている野草を和え物にして食べてみました。
スベリヒユは、どんな植物?
五行草(スベリヒユ)のはたらき:解毒・消炎・抗菌など! 五行草には解毒・消炎・抗菌・止血・整腸・咳止めなどの作用があり、漢方の本場の中国では下痢・皮膚炎・湿疹・虫刺され・尿路感染症・出血などに使われます。 中薬学の教科書において五行草は、「清熱薬(せいねつやく)」に分類されています。
食用どころか薬用としても!
スベリヒユは日本の一部地域でも食されていますが、世界に目を向けると、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアなどで古くから食材として利用されてきました。葉、茎、花、種子を含む全草が食用で、生のままでも加熱調理してもOK という素晴らしさ!
また、伝統中国医学においては、スベリヒユ全草を乾燥させた「馬歯莧(バシケン)」という生薬が下痢、血便、皮膚炎などの症状緩和や解熱に利用されてきました。
スベリヒユに含まれる有効成分(生の場合)
その約93%が水分というスベリヒユは、100gあたり20カロリーと低カロリー!豊富な食物繊維やビタミンAに加え、ビタミンC、ビタミンB群、マグネシウム、マンガン、カリウム、銅、鉄、リン、カルシウムなど多くのビタミン・ミネラルを含みます。さらに、カロテノイド類、ベタレイン色素、リンゴ酸、クエン酸、アラニン、グルタチオンなど様々な天然有機化合物も有します。
そして、なんといってもオメガ3!植物性オメガ3脂肪酸であるα-リノレン酸(ALA)含有量がとても高いのです!100gのスベリヒユから約350mgのALAを得ることができるのです。
スベリヒユのオメガ3はすごい!
抗炎症作用をはじめ、身体に好影響を与えるミラクル成分として当サイトでもおなじみのオメガ3。
ご存知の通り、オメガ3には海洋生物に含まれるEPAやDHA, そして植物由来のALAがあります。植物のスベリヒユにたっぷり含まれるのは当然ながらALA。
このALA含有量はほうれん草の5〜7倍とも言われます。驚くべきことに、スベリヒユには微量のながらもEPAも存在します。
つまり、スベリヒユは他の野菜よりはるかに多いALAと、一般的な植物には存在しないEPAを持ち合わせた稀有なハーブなのです。
★作り方
1.根についた土を洗い流す
2.根の部分と根に近い部分はハサミで切除する
3.更に細部の付着したゴミ類を水洗いする
4.鍋で茹でる3分程度(茎の部分が柔らかくなるまで)
※茹ですぎると葉が取れてしまう。
5.ザルで水切りする
6.包丁で適度に切る
7.ボールにスベリヒユと味噌と鰹節を入れて和える
8.器に盛り付けて完成
からしと醤油で和えても美味しかったです。
【注意事項】
スベリヒユにとても類似した雑草に、毒性のあるコニシキソウやニシキソウなどがありますので、良く調べて下さい。
ニシキソウ(毒性あり)
コニシキソウ(毒性あり)
私は調べても心配だったので、肌に貼り付けて異常がないことを確認し、更に口で咥えて20分間異常が無いか確認してから調理しました。
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